自由研究テンプレート&表紙・ノートの書き方まとめ

夏休みの机の上に広げられた自由研究のノートとテンプレート用紙、色鉛筆 未分類

自由研究のまとめ方に迷ったら、無料テンプレートと「6項目の型」を使えば誰でも見やすく仕上げられる。これが結論だ。

白紙のノートを前にして手が止まってしまう。自由研究の「まとめ方」でつまずく親子は、実はとても多い。

本稿では、まとめ方の核となる「6項目の型」を軸に、無料で使えるテンプレートの選び方、表紙や模造紙のレイアウトまでを一気に整理していく。

自由研究のまとめ方とは?迷わず書ける「6項目の型」で解説

自由研究のまとめ方には、共通の「型」がある。

具体的には「①タイトル・きっかけ→②予想→③方法・材料→④結果→⑤わかったこと→⑥感想・次にやりたいこと」という6項目の流れだ。

この構成は実験でも工作でも調べ学習でも、さらにはマインクラフトのような制作系のテーマでも通用する汎用フォーマットとして紹介されている。

※画像はAIによるイメージ
  • ①タイトル・きっかけ:何を調べたか、なぜ興味を持ったかを1〜2行で
  • ②予想:実験・観察の前に立てた仮説を正直に
  • ③方法・材料:使ったものと手順を箇条書きで
  • ④結果:写真・表・グラフで「見せる」ことを意識
  • ⑤わかったこと:予想と結果を比較して発見をまとめる
  • ⑥感想・次にやりたいこと:探究を次につなげる一言

①では、何を調べたか・なぜ興味を持ったかを1〜2行で書く。長々と書く必要はない。

②は、実験や観察をやる前に立てた予想を正直に書く箇所だ。外れていても構わない。

③は使った材料や手順を箇条書きにする。手順が複雑な場合ほど、箇条書きの効果は大きい。

④は写真・表・グラフで「見せる」ことを意識し、数字を入れると説得力が増す。

⑤は予想と実際の結果を比較して、発見をまとめる部分だ。ここが自由研究の核心といっていい。

⑥は感想に加えて「次はこれを調べたい」まで書くと、探究として一段深まる。

筆者としては、この6項目のうち特に⑤「わかったこと」こそがテンプレートに頼りすぎず自分の言葉で埋めるべき部分だと考えている。ここを親が代わりに書いてしまうと、探究体験そのものが半減してしまう。

この型が興味深いのは、ゲームの制作物にも応用できると紹介されている点だ。

ある教育プロジェクトの事例では、「田舎に泊まりたくなるホテルをつくろう」というテーマでマインクラフトの建築コンテストが行われた。

優勝した小学6年生は、部屋を「ジャム瓶」に見立てた6部屋のホテルを制作したという。

なぜ農園やジャムづくりコーナーを作ったのか、なぜ瀬戸内海が見える場所に建てたいのかを自分の言葉で説明し、旅行業のプロの前でプレゼンテーションを行ったと紹介されている。

「なぜ作ったか」「どんな工夫をしたか」「なぜその工夫にしたか」を言語化するだけで、遊びの延長が立派な自由研究の発表に変わる好例だろう。

個人的に興味深いのは、この「体験を言語化して人に伝える」訓練が、ビジネスの現場でプレゼン資料を作る思考プロセスと驚くほど近いという点だ。子どもの頃にこの型を経験しておくことは、将来のキャリア形成においても小さくない財産になると筆者は考える。

なお、まとめの媒体は模造紙・ノート・スライドの3択がよく使われる。

模造紙は大きく見せたいとき、ノートやレポートはじっくり書きたいとき、スライド(PowerPointなど)は写真を活かしつつ発表にも使いたいときに向いているとされる。

どの媒体を選んでも、この6項目の型さえ押さえていれば骨格は崩れない。筆者としては、まず型を紙に書き出してから媒体を選ぶ順番をすすめたい。


無料テンプレートは何を使えばいい?提供元別に比較

6項目の型を実際に埋めるとき、ゼロから罫線を引くよりテンプレートを使う方が圧倒的に早い。

無料で使える公式フォーマットは複数あり、それぞれ得意分野が異なる。まずは全体像を表で押さえておこう。

提供元形式得意なテーマ特徴
ベネッセ教育情報サイトチェックシート/まとめ用紙(PDF)実験・観察・調べ学習全般まとめる前の「もれチェック」と枚数別テンプレが充実
学研×朝日新聞キッズネットPowerPointテンプレート実験・観察・工作・調べ学習の具体テーマ個別テーマ用と4カテゴリー共通の基本テンプレを用意
Microsoft「楽しもうOffice」ガイドPDF+Office系テンプレまとめノート全般教育関係者監修のガイドと人気テンプレのランキングがある

ベネッセ教育情報サイトの「チェックシート」「まとめ用紙」

ベネッセ教育情報サイトは「自由研究チェックシート」と「自由研究まとめ用紙」の2種類を無料配布している。

チェックシートは実験・観察用と調べ学習用に分かれ、まとめを書く前の「もれチェック」として使う設計だ。

まとめ用紙は「1枚でまとめる用」「2枚でまとめる用」「表紙+2枚でまとめる用」など枚数バリエーションが豊富で、埋めるだけで体裁が整うようになっている。

学研×朝日新聞キッズネットの「自由研究プロジェクト」

学研×朝日新聞キッズネットの「自由研究プロジェクト」は、レポートに必要な要素をあらかじめデザインしたPowerPointテンプレートを配布している点が特徴だ。

フローズンヨーグルトづくり、鉛筆でつくる燃料電池、手洗いによる感染症予防、手作り石けん、小松菜の観察など、具体的なテーマに沿ったテンプレートが用意されている。

加えて「実験」「観察」「工作」「調べ学習」の4カテゴリーそれぞれに幅広く使える基本テンプレートも用意されている。

Microsoft「楽しもうOffice」夏休み自由研究特集

Microsoftの「楽しもうOffice」夏休み自由研究特集は、さらに踏み込んだ内容になっている。

学校現場で活躍する教育関係者が監修した自由研究ガイドをPDFで無料公開しているという。監修陣の具体的な氏名・所属については、最新情報を公式サイトで確認することをおすすめする。

同サイトの紹介によれば、人気ランキングでは「自由研究まとめノート」が1位、「自由研究ノート(手作り石けんをつくろう)」が2位、「漢字ばらばらトランプ」が3位となっているという。

観察・実験・調べ学習を横断してまとめられる汎用テンプレートに人気が集まっていることがわかる結果だ。

結局どれを選べばいい?

テーマがまだ決まっていない人は、学研×朝日新聞キッズネットやMicrosoftの具体テーマ別テンプレートから探すとよい。

テーマは決まっていて「まとめ方」だけ知りたい人は、ベネッセの汎用シートから入るのが合理的だ。

筆者の見解としては、チェックシートからいきなり書き始めるより、先にまとめ用紙で骨格を埋めてからチェックシートで見直す順番の方が、挫折しにくいのではないかと感じている。

なお、各テンプレートの最新の配布状況やファイル形式は変更される可能性があるため、利用時は必ず公式サイトで確認してほしい。


表紙・模造紙はどうレイアウトすれば見やすい?

まとめ方の中でも、多くの人が最後に迷うのが「見せ方」の部分だ。ここではレイアウトの結論から先に書く。

※画像はAIによるイメージ

模造紙を使うなら、6項目の型のうち①〜③を上段、④〜⑥を下段に配置するレイアウトが、遠目にも流れがわかりやすく筆者としてもおすすめだ。

ノートやアルバムでまとめる場合は、表紙に大きめのタイトルと、研究内容がひと目でわかる写真を貼るだけで十分に体裁が整う。

見せ方の工夫としては、次のようなポイントが挙げられている。

  • 興味を引く見出しをつける(本や雑誌、新聞の見出しがヒントになる)
  • 文体を「〜です・ます」か「〜だ・である」のどちらかに統一する
  • 模造紙は遠くからも読めるよう、文字を大きくていねいに書く
  • 写真は多めに撮っておき、わかりやすいものを選んで使う
  • 絵やイラストは風向きや実験工程など、写真より説明しやすい場面で使う
  • 数字は比較材料として大きく見やすく表現する
  • 内容が長くなる場合は目次をつける
  • 失敗した実験は「なぜ失敗したのか」でまとめると新たな発見になる
  • 取材や協力を受けた場合は謝辞を添える

さらに、見やすく仕上げるための基本として「写真・図・グラフを使う」「大きな見出しをつける」「色は2〜3色までに絞る」「余白を残す」の4点が重要だとされている。

特に低学年の場合は、無理に文章量を求めず「写真+一言」で十分立派なまとめになるという点も、保護者としては覚えておきたいポイントだ。

模造紙自体の特性にも触れておきたい。一般的なサイズは四六判(1091×788mm)、印刷サイズで言えばB1判(728×1030mm)に近い。

上質紙をベースにしているためコシがあり筆記に向いている一方、薄く表面が滑らかなため、水彩など水分の多い描画材を多用するとシワや穴ができる可能性がある。

なお、模造紙は明治初期に印刷局で作られていた「局紙」に似せて作られた紙が起源とする説が広く紹介されているが、一次資料での明確な裏付けは確認できていない。あくまで一般に流布している説として参考程度に留めておきたい。

研究発表用に使う場合は、文字を主体に構成するなら罫線入りの方眼模造紙を選ぶとレイアウトが取りやすい。また用紙が大きく丸めて持ち運ぶことが多いため、重くて厚みのあるものを貼り付けるのには不向きだという点も、事前に知っておくと当日困らずに済むだろう。

筆者としては、表紙は最後に仕上げるのではなく、6項目の型で本文の骨格が固まった段階でタイトル案を先に決めておくと、当日の作業がぐっと楽になると考えている。


テーマ選びに迷ったら?人気ジャンルとテンプレの相性

まとめ方の型が決まっても「そもそも何をテーマにするか」で止まってしまう家庭は多い。ここではテンプレ選びに直結する範囲でデータを紹介したい。

体験予約サイトのアソビューが2023年7月13日に公表した調査によると、小学生と小学生の子を持つ会員4,268人を対象に2023年6月29日〜7月3日に実施した「2023年夏休みの自由研究テーマランキング」がある。

この調査では、1位は2年連続で「ものづくり・図画工作」となった。作る内容としては貯金箱がもっとも多く、おもちゃやミニチュア作り、家具や小物のDIYなども挙げられている。

2位は「生物観察」、3位は「化学・科学実験」で、いずれも前年と同順位だったという。学年別に見ても、低学年から高学年まで全学年で1位は「ものづくり・図画工作」だった。

また、自由研究に「すべて子供自身で取り組む」と回答した家庭は11.7%にとどまり、約9割の家庭が何らかの形で子どものサポートに関わっていることも明らかになっている。

このランキングとテンプレートの傾向を重ね合わせると、「ものづくり・図画工作」で人気の高いテーマほど、学研×朝日新聞キッズネットの具体テーマ別テンプレートとの相性が良いと筆者は見ている。

逆に「生物観察」や「化学・科学実験」のように予想と結果の比較が軸になるテーマは、ベネッセの汎用まとめ用紙の①〜⑤の流れとの相性が良いだろう。

テーマ選びに迷ったら、まず自分のテーマがこの3ジャンルのどれに近いかを確認し、そこから使うテンプレを逆算するとスムーズだ。


考察:テンプレートは「思考の型」を与えてくれる

ここからは筆者としての見解を述べたい。

これまで自由研究というと「白紙のノートに何をどう書くか」という部分でつまずく親子が非常に多かった印象がある。

だが今回並べたベネッセ、学研×朝日新聞キッズネット、Microsoftの各テンプレート、そして「①きっかけ→②予想→③方法→④結果→⑤わかったこと→⑥感想」という型を見ていくと、これらが単なる「穴埋めシート」ではなく、探究のプロセスそのものを体験させる設計になっていることに気づく。

教育系企業各社が無料テンプレートを継続的に更新している点からも、自由研究の「まとめ方支援」は年々コンテンツとして充実してきている分野だと言える。

今後はAIを使った下調べサポートや、動画による発表形式など、テンプレートの選択肢自体がさらに多様化していく可能性が高いだろう。特に「答えより考える力」を重視する流れは、今後も強まっていくと筆者としては見ている。

一方で、テンプレートに頼りすぎることの落とし穴も指摘しておきたい。型があるからこそ、逆に「型を埋めること」自体が目的化してしまうケースもあり得る。

特に「ものづくり・図画工作」のように人気が集中するテーマほど、写真や工作物の見た目に力を入れすぎて、⑤「わかったこと」の言語化が手薄になりやすいのではないか、というのが筆者が現場感覚として感じている懸念だ。

予想と結果を比較して「わかったこと」を自分の言葉で書く部分だけは、テンプレートがどれだけ整っていても子ども自身が向き合うべき核心部分だ。ここを親が代わりに埋めてしまうと、せっかくの探究体験が半減してしまう点には、改めて注意を促したい。

筆者としては、テンプレートは「思考の補助輪」であって「思考の代替」ではないという線引きを、まとめ始める前に親子で共有しておくことをすすめたい。


まとめ

自由研究のまとめ方は、「①タイトル・きっかけ→②予想→③方法・材料→④結果→⑤わかったこと→⑥感想・次にやりたいこと」という6項目の型に沿えば、実験・観察・工作・調べ学習はもちろん、マインクラフトのような制作物でも見やすくまとめられる。

テンプレートは、ベネッセの「チェックシート・まとめ用紙」、学研×朝日新聞キッズネットのテーマ別PowerPointテンプレート、Microsoft「楽しもうOffice」の教育関係者監修ガイドなど、無料で使える選択肢が豊富にそろっている。

表紙は大きなタイトルと写真だけでも十分に体裁が整い、模造紙を使う場合は①〜③を上段・④〜⑥を下段に配置するレイアウトが見やすい。

テーマ選びに迷ったら「ものづくり・図画工作」「生物観察」「化学・科学実験」が定番人気であることも参考にしてほしい。


よくある質問

自由研究のまとめ方がわかりません。何から書けばいい?

「きっかけ→予想→方法→結果→わかったこと→感想」の6項目の順に書けば、テーマを問わず整理しやすい。この順番自体が探究のプロセスに沿っているため、迷ったらまずこの型に当てはめてみるとよい。

自由研究は模造紙とノート、どちらでまとめるのがいい?

大きく見せたい、あるいは掲示される予定があるなら模造紙が向いている。じっくり文章で書きたい場合はノートやレポート形式、写真を多く使いたい場合はスライド(PowerPointなど)も選択肢になる。

低学年でも文章をたくさん書くべき?

その必要はない。低学年は観察した写真や絵に一言添えるだけでも立派なまとめになるとされている。無理に文章量を増やそうとせず、伝えたいポイントを一つ明確にすることを優先したい。

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